大津町議会議員 時松智弘、面白おかしく舌鋒するどく

心に映りゆく由無し事、適当に書きます😄

祖先の功績に酔いしれる者に未来はない

破格の人という方々がいる。

要は傑物、偉人と列される人達である。

私もたくさんの先人から学びを受ける。

古今東西、これはと思う人を倣う事、学びだ。

 

智慧は伝承である。実践は困難を伴う。

かつての賢人の行いを模倣するのみでは

現代を、未来を生き抜く事は凡そ不可能だ。

人は考えながら歩く。進歩とはよく言った物だ。

 

先頃、「出自は重要である」等と諫言を受けた。

己の生まれ育ちに酔いしれ一歩を踏み出さぬ

祖先に不忠の人間から貴殿の不浄は何事か等と

訳のわからない批判を受けた次第であります。

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三国志劉備玄徳の子劉禅は愚者として登場する。

私は劉禅に同情をする。もし父が劉備で無ければ

平和な時代であれば博愛を礎に名君となれたの

かも知れない。しかし世は乱世、群雄割拠。

 

後の世に至るまで、彼は誹謗中傷を受ける。

「扶不起的阿斗」(助けようのない阿斗)とまで

中国の愚者を示す故事にまで晒される。

私はここに出自の悲しみを知るのみだ。

 

自らの祖先に拘泥し、生き方を狭める人が居る。

卑しかろうが、誉高かろうが今を生きるは自身。

自分自身の生き方の前に出自の話をする事ほど

哀れな事を私は知らない。

 

新興は世にあまた有り。

批判を受けても力強く進歩をして行く。

中興は多難が多い物だ。

血は継がれるかも知らんが志は継がれないからだ。

 

私の死んだ兄は済済黌卒、創価学会員。

私の死んだ父は朝鮮生まれの国鉄労働組合幹部。

私の父方は肥後細川丹後以来の武家田原坂

薩軍について見事に絶えた。母方は神官の家柄。

 

過去はどうでも良い。勝手バラバラに生き

死んでいく私の血筋の気風を大変気に入っている。

残滓に生きない矜持。

出自に拘泥する差別主義者には判らんだろう。