大津町議会議員 時松智弘、面白おかしく舌鋒するどく

心に映りゆく由無し事、適当に書きます😄

デジタルトランスフォーメーションの大嘘

コロナ禍の中で注目されている脱対面。

会議が消えた。話し合いが消えた。

そうなる事を喜んでいる人が居るらしい。

SNS全盛、買物もソーシャルディスタンスが

確立されていくと持て囃す。

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私は非常に懸念を抱いている。

便利な世の中が作られるイメージ。

しかしそれはITに造詣が深い者の

占有文化であり、弱者を蔑ろにする。

自らが不勉強なのはさておくとして

物理的にその社会に適応出来ない人が居る。

 

視覚、聴覚に障がいがある方にとって

全てを画像で判断しなければいけないIT社会

それは非常に過酷な生活を強いるのでは無いか。

ワクチン接種予約にしろ日常の買い物にしろ

彼等の生活を脅かすのは

ノーマライゼーションを理解しない利便性だ。

 

ペーパーレスにすれば点字を用いる事が出来ない。

盲導犬の代わりとなるロボットは居ない。

手話で情報を得る人にとってパソコンの画面は

便利とは言えない。

語彙を高める事が難しいからだ。

IT社会は情報弱者蹂躙社会と言えまいか。

 

災害対策に取り組む私としてはDXは

サングラス程度のものと考えている。

昼眩しい時にかけるくらいであろうが

夜にかけるバカはいない。

災害時に本当に役に立つものは人の力

所謂アナログが人間の困難を支える。

 

学校にネット環境があり、一人一台タブレット

だからコロナ禍でも授業学習が出来ると言った

浅い知能の意見が町の議会であったが

教育こそ人と人とのぶつかり合い。アナログだ。

コロナ禍の中でも問題を解決して前進させるのは

人間の脳漿から出る智慧である。

 

人々の生活に根ざさない者は制度を論ずるな。

誰一人取り残さない社会を標榜し

真に困窮する人を放置する事は許されない。

電話で、対面で、それを必要とする人が居る。